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【公開】ピーティックスのイベント告知文のデータ約25万件から読み解く、2024年の社会トレンド - キーワードランキング30 -

2024年も終わりに近づいてきましたね!
今回は、今年ピーティックスに掲載されたイベント告知ページから、2024年を特徴づけたトピックを振り返ります。2024年のイベント告知ページに含まれていたキーワードを月ごとに分析、独自の指標で人気度や注目度が高い順にランキング化しました。データからどんなトレンドが読み解けるでしょうか。

2024年 月ごとのキーワードランキング
月ごとに人気度・注目度の高かったキーワードを上位30位までピックアップしました。同じキーワードが複数月にわたってランクインしている場合、そのテーマを含むイベントが継続的に増加している、あるいは、人気が継続していることを示しています。

なお、このランキングでは、今年掲載された約25万件のイベント告知文を分析対象としています。キーワードのカウントはイベント公開月に基づいているため、「夏休み」なら6月、「クリスマス」なら11月にランクインしています。また、以下の条件に基づいてデータを整理しました。

  • ワークショップや交流会などの形式を表す一般的なキーワードは除外し、テーマ性のあるキーワードのみを抽出し集計。

  • 同じ主催者が同一テーマで複数回イベントを開催している場合、それらは1つとして集計。

※下の例は、ピーティックス主催イベントの "イベント告知ページ"


2024年 注目のキーワード

1. 「生成AI」

2024年は「生成AI」がほぼ全ての月で、前月に比べて人気度・注目度が高い傾向にありました。様々な生成AIツールが登場し、それぞれの活用方法が異なる中で、個人が使い方を共有し合うイベントや、企業向けに生成AIの導入について、事例を共有するセミナー、実際にツールを使ってサービスを作るもくもく会などが開催されていました。
新しいサービスが次々と出てくる中、今月にはOpen AIが12日にわたって新発表を続けるなど、この分野の動きは活発で、来年も生成AIに関するイベントの増加傾向は続くのではないかと思われます。


🔎生成AI イベント一覧


2. 「アート」

「アート」は2023年に引き続き、年間を通じて人気度・注目度の高いキーワードとしてランクインしました。昨年5月にWHOが緊急事態宣言の終了を発表したことで、コロナ禍では体験することが難しかったオフラインの文化活動が活発化し、関連イベントに注目が集まっていると考えられます。少人数制のアートワークショップや著名アーティストの個展、アートフェスティバルなど、子どもから大人まで幅広い層が楽しめるアート関連イベントが多彩に開催されていました。

🔎アート イベント一覧


3. 「スキルアップ」

「スキルアップ」は2023年1月から人気度や注目度が高く保たれており、2024年は毎月5位以内にランクインしていました。「リスキリング」や「学び直し」が注目されるきっかけは2020年の世界経済フォーラムでしたが、国や自治体によるリスキリング支援施策もあり、主催者側の供給とそれを求める参加者の需要が伸び続けているようです。「スキルアップ」はあらゆる分野で使われるキーワードであり、それも増加の要因の一つと考えられます。野球の技術向上から育児、料理、靴磨き、コーヒーの淹れ方、エンジニアリング、資格取得支援まで、実に幅広い分野のイベントが数多く開催されています。来年に向けて、仕事・プライベートにかかわらず自身のスキルを見直し、ピーティックスでスキルアップイベントを探してみてはいかがでしょうか。


🔎スキルアップ イベント一覧



4. 「マーケティング」

「マーケティング」は常にトップ10にランクインしているキーワードです。メディアの多様化による消費者の行動の変化、世代ごとの特性の違いによって、企業のマーケティング活動が複雑化していることが背景にあるかもしれません。「AIによるパーソナライズ」、「データプライバシー」、「コンテンツマーケティング」など、様々なマーケティング関連キーワードがありました。博報堂とSHIBUYA109 lab.が発表した資料では、特定の趣味や文化圏に関連した消費行動「界隈消費」がフィーチャーされていました。
ピーティックスでも、今年からマーケター向けのセミナーイベント「マーケティングテラス」を立ち上げ、月1回の頻度で開催しました。宣伝となりますが、興味のある方はフォローをお願いいたします 。

▶Peatix Marketing Terrace (ピーティックス マーケティング テラス)

https://marketingterrace.peatix.com


🔎マーケティング イベント一覧


5. 「メンタルヘルス」「マインドフルネス」「瞑想」

心の健康や心を整えることに関連するキーワードが複数ラインクインしました。パンデミックによるリモートワークの普及、SNS疲れ、経済的不安の広がりなど、考えられる理由は様々ありますが、心の健康を維持・改善する活動への関心が高まっているのかもしれません。イベントというと、「非日常的」な連想につながるかもしれませんが、日常生活をより良くするためのイベントも数多く開催されています。また、臨床心理士などの専門家向けの研修やセミナーも、今年は増加傾向にありました。ぜひ様々なキーワードで検索してみてください。


🔎メンタルヘルスマインドフルネス瞑想 イベント一覧


6.「副業」

「副業」というキーワードは、2023年に3回ランクインしていたのに対し、2024年は7回ランクインしており、副業関連のイベントが人気度や注目度が継続していることがわかりました。人材会社による副業マッチングイベント、副業実践者のトークセミナー、企業向けの副業人材活用セミナーなど、様々な関連イベントが開催されています。大手企業の副業解禁やスポットワークのタイミーの上場など、副業に関する話題が絶えない一年でした。働くことに関するキーワードでは、「フリーランス」も多くの月でランクインしています。副業に興味のある方は、ぜひピーティックスを覗いてみてください。副業を始めるきっかけとなるイベントが見つかるかもしれません!

🔎副業 イベント一覧


まとめ

いかがでしたか?
イベントの告知文からも、社会のトレンドが見えてきますね。予想通りと感じる部分もあれば、意外に思われる点もあったのではないでしょうか。2025年は、どのような変化が起きるでしょうか。今回の反響が大きければ、ピーティックスとしてこのようなランキングデータを積極的に公開し、より多くの方とトレンドを共有していきたいと考えています。これがイベント主催のヒントになったり、新しい興味を見つけるきっかけになれば嬉しいです!


参考2023年のデータ