「バックオフィス」という意識はない。CFOのマインドセットとは?【Peaps Interview - Peatixをつくる仲間たち#4】
こんにちは!ピーティックス ( Peatix ) 広報です。
ピーティックスは、5月12日で設立12周年を迎えました。
12年の間に素晴らしいスタッフがたくさん集まったピーティックス。今までなかなかお伝えできていなかった、ピーティックスをつくるスタッフの素顔をお伝えしていきたいと思い、社員インタビューを投稿します!(私たちは、社員のことを「Peaps」と呼んでいます。)
今回は、CFO (Chief Financial Officer/最高財務責任者)・藤川 明子さん。Peatixに入社したきっかけや、CFOの仕事内容について語ってもらいました。ぜひ最後までお楽しみください!
ーー現在、CFOとしてどんなお仕事をしていますか?
元々はコーポレートアドミニストレーション全体を見ており、ファイナンスの他にIT、人事、リーガルコンプラインスなど広範囲の仕事をしていました。最近ではファイナンス以外のそれぞれの部署に新しいリーダーを採用したので、現在は主にファイナンスにフォーカスした仕事をしています。ファイナンスの仕事は多岐に渡りますが、会計業務やKPI管理、事業計画や予算の策定、予実管理、資金繰りなどをしています。また、Peatixは日本、アメリカ、シンガポールの複数のVCや事業会社から出資をして頂いているので、投資家や取締役会の方々への事業のアップデートや、資金調達のとりまとめなども行っていますね。最近では将来的な上場を目指した体制づくりなどもしています。また、Peatix Inc.の取締役メンバーでもあるので、毎月取締役会にも出席しています。
ーーPeatixでお仕事をしようと思ったきっかけは?
元々、CEOの卓さんとは大学時代の友達。私は大学卒業後、しばらく東京で金融の仕事をしていましたが、卓さんがOrinoco(現在のPeatix Inc.に社名変更する前の社名)を立ち上げた時に誘われて、しばらくの間Orinocoのお手伝いをしていた時期がありました。その後私がニューヨークでファイナンスの仕事をしている時に卓さんから再度声を掛けてもらって、今度はPeatixに参画することを決めました。2015年にPeatixに入社した頃には会社はシリーズAの調達を完了し、ニューヨークにオフィスを立ち上げ、チームメンバーも増え、Orinoco時代から大きく事業展開を進めているのを肌で実感しました。
Orinoco時代から知っていた創業メンバーの皆さんが素晴らしいチームだという印象があったことと、Peatixだと0→1で新しく作っていける楽しさがあったので、入社しようと思いました。また、その当時はCoachのニューヨーク本社で仕事をしていたのですが、大きな組織で学んだことを生かして、次は自分ももっとインパクトを出せる小さな組織で挑戦してみたいと思ったのがPeatixに再度参画した理由です。
ーーキャリアチェンジの際に大切にしていることは?
私は「人」を重視しています。もちろん仕事内容も大切ですが、社会人になるとメンバーと1日の大半を一緒に過ごします。チームが家族以上に心地良くないとやっていけないので、細かい業務内容にこだわるよりもチームにロールモデルがいるか、メンバーからインスピレーションが湧くかなどを見ていました。また、同じ環境にいると徐々に仕事がルーティン化されていくこともあるので、常に自分を成長させてくれる環境かどうかは意識しています。その点Peatixはスタートアップとして日々変化もあり、スピード感を持って動いているので、仕事内容もステージによって常に変わります。会社のスピードや変革に追いつこうと必死です。
ファイナンスやコーポレートアドミニストレーション部門でキャリアを積む一つの面白さは、そのスキルセットを持って様々な業種を歩き渡れるところ。私もPEファンドに勤めていた頃は、自動車部品会社や製造業の会社とお仕事をする機会が多かったのですが、そこからファッションブランドで事業ファイナンスの仕事をし、今のようなITスタートアップに転職をするとは当時の自分からしたら想像もしていなかったです。
ーーPeaps(Peatixメンバー)の魅力は?
すごくダイバーシティがあるなと思います。多国籍のメンバーがグローバルチームとして働いていて、現在は日本だけでなく、アメリカ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、ヨーロッパなど、様々な地域にメンバーが分散されています。ジェンダーダイバーシティも大切にしていて、全社的にも女性の割合は5割強で、経営陣にも多くの女性メンバーがいます。会社としては過去にPride Paradeのサポートもしており、LGBTQ支援も積極的に行ってます。
また、明るく社交的な人が多く、多趣味で好奇心のある面白い人が多いと思います。もしかしたらこれはPeatixが様々なコミュニティやイベントをサポートする事業だから、そのような方々が自然と集まるのかもしれません。採用にあたってもカルチャーフィットを重要視しているので、一人一人がとても面白い。最近は組織の拡大に伴い、新しいメンバーも増えていますが、毎月の新メンバー紹介で聞く彼らの趣味や特技、エピソードが多岐に渡っていて興味深いです。Peatixには本当にいろんな人がいる。それがすごく魅力ですね。
あと、皆本当に良い人。これは入社する人が皆言いますね。
ーーPeatixで、どういう人と一緒に働きたいですか?
Peatixで上手くいく人は、フレキシビリティがあってオープンマインドな人。スタートアップなので事業環境もチームも常に成長して変化しているから、状況やポジションが変わってもそれを面白い、エキサイティングだと思う人はフィットするかなと思います。逆に、自分のやり方や業務がきっちりと決められていて、そこから変わってしまうのが嫌いな人にとってはストレスフルな社風ですね。私としても、「いろんなものに挑戦していきたい」という情熱を持っている方と是非一緒に働きたいです。
あと、コミュニケーション力とエンパシーのあるチームプレーヤーであることも大切。ダイバーシティの高い様々なチームメンバーと仕事を進めて行く必要があるので、この人とならちゃんと話せると思える人と働きたいですね。
ーーチーム作りで意識していることは?
会社にとってどういう組織がベストか、というのは大前提としてはあるけれど、やっぱり会社は人が育つところ。そういう意味で、チームメンバーが「今はこの仕事をやっているけど、将来的にはこういう仕事にも興味がある」 と考えていれば、可能な限りキャリアや個人の成長に繋げられるような組織作りがしたいと思っています。
コーポレートアドミニストレーション業務を「バックオフィス」という言い方をする会社もあるけれど、自分としてはあまり "バック" という意識はなくて。例えば、ビジネスを作っていく一番の根本は "人" で、そこをマネージするHRチームはある意味1番フロントだと思っているし、ファイナンスもオペレーション的な部分もある一方で、事業を作る根幹には資金調達があることを考えるとフロントの仕事だと思います。エクセルシートだけではなく、皆がセールスやマーケティングのマインドセットを持ち、どのように事業を伸ばせるかを考えながら仕事をしたいなと思っています。
ーー今後、CFOとしてやっていきたいことは?
全社的に掲げている目標として「上場に耐えうる会社にする」というのがあります。ファイナンスチームとしては組織づくり、体制づくり、社内の様々なオペレーションの整備やポリシー作りなどを行う必要があるので、当面はその準備にフォーカスをしていこうと思ってます。また、Peatixを次のステージに持っていくために今できることは何なのか、今はまだ細かくは話せないけれど、経営メンバーや取締役会では常に議論を続けています。
会社が赤字だった頃はどれだけコスト削減をしつつ、最低限必要な資金を調達しながら会社を黒字化させるかが一番のフォーカスでしたが、黒字化した今は逆にどこに事業投資をすべきか見極めるのが課題となってます。
ーープライベートの過ごし方を教えてください。
ミュージカルや舞台がすごく好きなので、ニューヨークに住んでいた時はブロードウェイやオフ・ブロードウェイ(NYの比較的小さな劇場で上演される演劇)、リーディング(出資者の前での上演)を観に行ったりしていました。あとは音楽も好きで、高校生の息子がJazzドラムをやっているのでJazzを聴きに行ったりとか。最近では、久々にスノボに行きました。20代の頃に少しだけやっていて子供を産んでからはしばらくやっていなかったんですけど、息子がハマっちゃったので家族で。そしたら息子の方がどんどん上手になっていくから、隠れて頑張らないと置いていかれる、と思っています(笑)
ーー明子さん、ありがとうございました!
ピーティックスは「出会いと体験を広げる」プラットフォームとして、有志のイベントから大型フェスまで様々なシーンで活用できる、イベント・コミュニティ管理サービスを運営しています。東京、ニューヨーク、シンガポール、マレーシアに拠点があり、国籍多様・少数精鋭なチームで活動しています。様々なバックグラウンドを持つメンバーが活躍できる環境に興味がある方は、ぜひご連絡ください!